入試最前線2022(1)

定員割れ続出で大学全入時代へ

昨年の私立大入試の様子=令和3年2月(南雲都撮影)
昨年の私立大入試の様子=令和3年2月(南雲都撮影)

大学受験の本格的なシーズンが到来した。新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、大学入学共通テストの導入を迎えた昨年度入試から1年。新型コロナへの対応は今年も避けられない。

昨年9月、日本私立学校振興・共済事業団が公表した調査結果は衝撃的だった。私立大学の昨春の入学定員充足率が99・8%となり、調査開始以来初めて全体で100%を下回ったからだ。入学定員は増加した一方で、入学者数は前年から約1万人減となり、定員割れとなった大学は全体の半数を占めた。大学全入時代がすぐそこまで来ていることが、明らかになってきたのだ。

背景にあるのは、もちろん少子化による18歳人口の減少だ。平成30年以降は、大学志願者数も減少に転じた。30年の118万人をピークに年2~3万人ずつ減少し、令和13(2031)年には100万人を割ると見込まれている。

ただ、受験人口が減少しているにもかかわらず、新しい大学、学部などの設置や、私立大を中心とした入学定員の増加は続いていくとされる。

大手予備校「河合塾」によると、令和4(2022)年度入試の入学定員を増やした私立大学は32校。今春開校する3大学も含め最大約3千人の増員が見込まれるという。

また、河合塾が中・大規模大学(収容定員4千人以上)75校を対象に行った調査では、昨春の定員充足率は前年とほぼ同水準の101・8%を維持した。一方で、一般選抜の合格者数は前年比111%と増やしており、今後も増加傾向は変わらないと見込まれている。

河合塾教育研究開発本部の近藤治・主席研究員は「ある程度の競争が強いられる一部難関大を除き、行き先を選ばなければ大学に入れる全入時代が目の前まで来ている」と話す。

大学の新設や統合、改組の動きのうち、国公立で注目を集めているのは大阪市立大と大阪府立大の統合により新設される大阪公立大。奈良女子大の工学部新設も話題だ。また、金沢大と富山大は共同教員養成課程を設置する。

私立では、兵庫医科大と兵庫医療大の統合、青山学院大の法学部ヒューマンライツ学科、順天堂大の医療科学部新設などの動きがある。また、今後は私立を中心に郊外から都心部へキャンパスを移転させる動きも。受験生は志望校決定前に移転計画の確認も大切だ。(木ノ下めぐみ)

■入試最前線2022(2) 引き続き理高文低 地元志向は和らぐか

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