カザフ治安機関高官を更迭 拘束の前議長派一掃か

カザフスタン国家安全保障委員会のマシモフ前議長
カザフスタン国家安全保障委員会のマシモフ前議長

デモが暴徒化した中央アジア・カザフスタンのトカエフ大統領は9日、テロ対策などを担当する治安機関、国家安全保障委員会の副議長2人を更迭した。タス通信が伝えた。

2人は、国家反逆の容疑で6日に拘束された同委員会のマシモフ前議長の下で副議長を務めていた。国家安保委は旧ソ連の秘密警察、国家保安委員会(KGB)の後身組織。国内最強の治安機関の指導部から前議長派を一掃する動きとみられる。

マシモフ前議長は、ソ連時代末期から30年以上カザフを支配したナザルバエフ前大統領が大統領だった時代に首相や大統領府長官などの要職を歴任し、ナザルバエフ氏の腹心とみられていた。デモが暴徒化した5日に、2016年から務めていた国家安保委の議長を解任されていた。

カザフではデモが暴動に発展。政権側は治安部隊を各地に投入して鎮圧。9日までに計164人が死亡。ロシア主導の集団安全保障条約機構(CSTO)がカザフの要請に基づいて2500人規模の治安維持部隊を派遣している。(共同)