イラク国会、勢力巡り紛糾 議長再任、首相選出難航も

9日、イラクで初招集された国会(AP)
9日、イラクで初招集された国会(AP)

イラク国会は9日、昨年10月の国会総選挙を受けて初招集され、議長にイスラム教スンニ派のハルブシ氏を再任した。国営通信が伝えた。一方、シーア派の政党間が最大勢力を巡り紛糾する荒れ模様となった。今後、新たに選ばれる大統領が首相候補を指名するが、首相選出や組閣は難航しそうだ。

総選挙では、反米強硬のシーア派指導者であるサドル師派が全329議席のうち73議席を獲得、第1党となった。しかしロイター通信によると、シーア派のマリキ元首相が率いる政党連合とアミリ元運輸相の政党連合が連携し、自身らが最大勢力だと主張した。

サドル師派は反発。クルド系の政党連合などと連立を模索し、最大勢力維持を狙うとみられる。

イラクでは慣例で大統領はクルド人、首相はシーア派、国会議長はスンニ派と主要ポストを分け合う。

総選挙では2018年の前回選で第2勢力だったアミリ氏の政党連合が大きく議席を減らした。緊密な関係にある親イラン民兵組織の支持者らが「選挙の不正」を訴え、情勢が不安定化していた。(共同)