中東海域で日本関係船舶の安全を守る情報収集活動とアフリカ東部ソマリア沖アデン湾の海賊対処に当たる海上自衛隊の護衛艦「さみだれ」の出国行事が9日、広島県呉市の呉基地で開かれた。
昨年12月の閣議決定で、台湾情勢を含む中国対応を念頭に、2つの任務それぞれに護衛艦1隻としていたのを見直し、海賊対処の1隻が両方を担う体制に変更。さみだれが「兼務」の第1陣で、2月後半から活動する。
防衛省によると、派遣されるのは海自の隊員約210人と、海賊対処のため同乗する海上保安官8人。新型コロナウイルスの感染防止策として、日本近海に2週間待機した後、現地に向かう。