産経抄

1月9日

〈人はみな馴れぬ齢(よわい)を生きている/ユリカモメ飛ぶまるき曇天〉永田紅。世の中の山坂を一通り知った壮年であれ、この先の春秋に富む若者であれ、その人にとって初めての年齢を、「きょう」という未知の時間を生きていることに変わりはない。

▼冒頭の歌は作者が20歳で詠んだものという。〈馴れぬ齢〉に居心地の悪さを覚えるのは若さゆえか。期待と不安を胸に「成人の日」を迎える人も多かろう。今年からは、新成人がみな21世紀生まれの人になる。大人の仲間入りをする方々に、心から祝意を伝えたい。

▼物心がついたときから使い勝手のよい情報通信機器が身近にあり、「デジタルネーティブ」と呼ばれる世代である。ネット検索やSNSを使い快適な暮らしを手に入れてきた、「いい時代に生まれた人々」と見られてもいる。小欄の目にはしかし、そうは映らない。

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