春高バレー

男子決勝 日本航空(山梨)劇的な逆転勝利で全国の頂点に

【第74回春の高校バレー 男子決勝 日本航空(山梨)対鎮西(熊本)】第5セット 得点し、喜び合う日本航空の選手ら=9日、東京体育館(鴨志田拓海撮影)
【第74回春の高校バレー 男子決勝 日本航空(山梨)対鎮西(熊本)】第5セット 得点し、喜び合う日本航空の選手ら=9日、東京体育館(鴨志田拓海撮影)

「ジャパネット杯 春の高校バレー」第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会は最終日の9日、東京体育館(東京都渋谷区)で男女の決勝戦が行われた。山梨県代表の日本航空は初めての決勝戦で全国高校総体王者の鎮西(熊本)に挑んだ。2セットを連取される苦しい展開となったが、持ち前の粘り強いコンビバレーでフルセットの末に逆転勝ち。山梨県勢として初めて全国の頂点に立った。

日本航空の逆転のドラマが動き出したのは後がない第3セットの終盤だった。エース前嶋のバックアタックで22-22、利川の速攻で23-23と粘り、渡辺の速攻で抜け出すと、1、2セット苦しめられた鎮西のエース舛本の強打を小林が執念のブロック、25-23でこのセットを奪い返した。

第4セットは司令塔の樋口の多彩なトス回しに攻撃陣が躍動した。前嶋が勝負どころで相手ブロックを利用した巧打を連発、利川、渡辺の両センターも速攻とブロックを決めて波に乗り、小林が時間差やブロックでも活躍、25-19でセットを連取した。

勢いに乗る日本航空は最終セットも渡辺のブロックで2-0とリード、前嶋の強打、利川の速攻を軸に鎮西を圧倒した。最後は前嶋が時間差をたたき込んで15-11とし、劇的な逆転勝利を飾った。

粘りのコンビバレーが持ち味の日本航空。「第2セットにブロックが合いだし行けると思った」と前嶋。「第3セットはクイックで流れをつかめた」と樋口。劣勢をはね返した冷静な分析力が光った。「おめでとう。よく頑張った」と選手に声をかけた月岡監督。その眼には光るものがあった。(石田征広)

○日本航空・月岡裕二監督「感無量です。最後まであきらめない、しつこくいくという自分たちのバレーを生徒たちが最後までやってくれたおかげです」

○日本航空・前嶋悠仁(まえしま・ゆうと)主将「苦しい思いをして大会に臨んだ。みんながいなければ何もできなかったので本当に感謝している」

山本聖矢(やまもと・せいや)(3年)「学校の歴史に名を刻めたことを本当にうれしく思う」

利川慈苑(としかわ・じあん)(3年)「チームみんなで、日本一を取るという目標を達成できた」

小林柊司(こばやし・とうじ)(3年)「今までやってきたことが無駄ではないと証明した」

久保田史弥(くぼた・ふみや)(3年)「楽しむことを忘れず、全力でぶつかった」

樋口響(ひぐち・ひびき)(3年)「一人一人が役割を果たせたと思うので、日本一がとれてうれしい」

渡辺健(わたなべ・たける)(2年)「高校総体を棄権して悔しい思いをしたので、春高で優勝できてうれしい」

木内蒼(きうち・そう)(2年)「プレー面では貢献できなかったが来年もここに帰ってきてよい結果を出したい」

鈴木颯太(すずき・そうた)(2年)「日本一に輝いた先輩たちに恥じない結果を残したい」

井出康平(いで・こうへい)(2年)「高校総体に出られなかった分も力を発揮できた」

大越宙弥(おおこし・ときや)(3年)「日本一厳しい練習をしてきた結果が実を結んだ」

伊東昌輝(いとう・あきら)(2年)「みんなのサポートがあったからここまで来られた」

山崎聖空(やまざき・せいあ)(1年)「先輩の力を感じた。来年、再来年もこの舞台に戻りたい」

小松陽輝(こまつ・はるき)(1年)「春高への気持ちが強かっただけに優勝はうれしい」

藤森捷(ふじもり・しょう)(2年)「モチベーションを落とさず、優勝まで頑張ってこられた」

関口拓磨(せきぐち・たくま)(2年)「試合には出られなかったが、ともに練習した仲間と優勝できてうれしい」

河田凌(かわた・りょう)(2年)「先輩たちの姿を見て、来年も2連覇する気持ちで戻ってきたい」

小尾滉弥(おび・こうや)(1年)「まだ優勝したという実感が湧かない。絶対に戻ってきたい」