蔓延防止「また閑古鳥」嘆く店 沖縄・広島・山口

「蔓延防止等重点措置」の適用初日を迎えた山口県岩国市の飲食店街。多くの店舗が休業しており、閑散としていた=9日夕
「蔓延防止等重点措置」の適用初日を迎えた山口県岩国市の飲食店街。多くの店舗が休業しており、閑散としていた=9日夕

沖縄・広島・山口の3県に蔓延防止等重点措置が適用された9日、対象区域の繁華街や飲食店街などは休日にもかかわらず人通りがまばらで、シャッターを閉める店もあった。「また閑古鳥か」「仕方ない…」。再び我慢を強いられる日々に、店主や従業員からは、やりきれない声が漏れた。

「予想はしていたけど、こんなにお客さんが来ないなんて…」。那覇市の観光メインストリート「国際通り」にある土産物店の女性店員(54)が肩を落とした。

沖縄では昨年9月末に政府の緊急事態宣言と重点措置が解除された後も県独自の規制をかけ、営業時間の短縮などが全面解除されたのは10月末。それから2カ月余りで再び規制が始まったことになる。

11月下旬ごろから徐々に修学旅行生らの来県も増え、年末年始の国際通りは「家族連れでコロナ前と同じくらいの人出だった」と女性店員は話す。だが、県内の新規感染者数が激増しはじめた5日ごろから「ぱたりといなくなった」という。

国際通りを流していたタクシー運転手(67)も、「特に夜はお客さんが少ない。こんな状態がいつまで続くのか」と、不安そうに話していた。

広島県では13市町が対象になった。広島市の原爆資料館は修学旅行などの予約が入っていることを考慮し13日から臨時休館する。9日に訪れた京都市の男子大学生(18)は「移動中や施設では人との距離を取るように心掛けている」と話した。

山口県は米軍岩国基地がある岩国市と隣接の和木町で適用に。休業した岩国市の焼き肉店のオーナー、坂本茂生さん(56)は「中途半端に開けても損をする。いつになればトンネルを抜け出せるのか。市も独自に給付金を出すなどしてほしい」と訴えた。