苦しい場面でも、果敢に強烈なスパイクを打ち込む。頼れる2年生アタッカー・阿部は「弱気になったら自分のスパイクではなくなってしまう」と、強気なプレーを最後まで押し通した。
「春高は特別な場所」。小学生のときから全国の舞台は経験してきたが、日本一を夢見て、福島県いわき市の中学を卒業後、春高常連校の門をたたいた。前回大会は1年生でコートに立ったものの「自信をもってスパイクを打てていなかった」と振り返る。
落ち込んだときは、仲間の声が支え。「信頼できる選手」であり、主将でセッターの熊谷との2年生コンビで攻撃の主軸を担う。
「最後は気持ちで勝って、絶対に日本一になりたい」。あどけない表情の中に闘志がみなぎった。
(末崎慎太郎)