朝晴れエッセー

ラジオ体操・1月8日

朝6時前に起きる。水をコップ一杯飲み、顔を洗って昔ながらの体育服に着替えて、野球帽をかぶり軍手をして家を出る。

肌寒くなり、日が一番短いこの季節、まだ夜は明け切れてなく、ほんのり暗い。

10分かけて坂道を下って公園に行く。途中いつも反対側から歩いてくる人とすれ違う。挨拶を交わして。

公園に着くと、ラジオ体操をする人たちが三々五々集まってきている。

みんな自分の定位置がある。私は公園の左後方に位置して、そしてラジオ体操が始まる。

昨年8月に会社を辞めた。時間はある。山登り、城巡りなどを始めた。朝のラジオ体操もそのひとつ。

家から公園に向かう途中でだんだんと明るくなっていく。生駒山地の東側の山肌を太陽の光が照らし、麓の家々に灯りがだんだんとついていく。

一日の始まり。近くの道路では車が次々と走り去っていく。

ラジオ体操が終わる時間になると日が明け切って、山全体を北から南まで眺めて、それを背に家に帰る。

帰りは毎日違う道を歩く。

通勤を急ぐ人とすれ違う。犬を散歩させている人との挨拶。ある家の庭では、こんな花があったのか、こんな木を植えていたのか、毎日毎日が小さな発見。

ラジオ体操、続けよう。


西尾祐二(63) 奈良県平群(へぐり)町