阪神大震災の記憶絶やさぬ 希望の灯り分灯

「1・17希望の灯り」を分灯する生徒ら=8日午後、神戸市中央区(安元雄太撮影)
「1・17希望の灯り」を分灯する生徒ら=8日午後、神戸市中央区(安元雄太撮影)

神戸市中央区の東遊園地内にある阪神大震災犠牲者追悼のガス灯「1・17希望の灯(あか)り」の火を、各地の追悼行事に届ける「分灯」が8日、始まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で初日の参加団体は昨年同様、例年の半分ほどだったが、参加者は震災の記憶をつなぐ決意を新たにした。

この日は、中学校の生徒会や市内の施設関係者ら約10団体が参加。犠牲者らの氏名を掲げた銘板がある地下の「瞑想(めいそう)空間」で手を合わせた後、それぞれが持ち寄ったランタンに、ろうそくを使って希望の灯りの火を移していった。

一番乗りしてガス灯のガラスケースを掃除した神戸市立湊川中の生徒7人は緊張した表情。生徒会長で2年の乾航太朗さん(14)は「多くの方のさまざまな思いがこもった火の意味を学校の追悼行事でみんなに伝えたい。震災のことを知ってもらうきっかけになれば」と話した。

希望の灯りは震災5年後の平成12年1月17日に全国のボランティア団体から火を集めてともされた。分灯は今月17日まで続く。