春高バレー

就実が2連覇に王手 秘策当たり金蘭会に完勝

【第74回春の高校バレー】女子 準決勝 就実(岡山)対金蘭会(大阪) 第1セット 得点に喜ぶ就実の深沢めぐみ(4)と深沢つぐみ(1)=8日、東京体育館(桐山弘太撮影)
【第74回春の高校バレー】女子 準決勝 就実(岡山)対金蘭会(大阪) 第1セット 得点に喜ぶ就実の深沢めぐみ(4)と深沢つぐみ(1)=8日、東京体育館(桐山弘太撮影)

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われるバレーボールの第74回全日本高校選手権(産経新聞社など主催)は8日、東京体育館で準決勝が行われ、女子は2連覇を狙う就実は金蘭会(大阪)を3―0で破った。

試合後のあいさつを終えて駆け寄ってきた双子の深沢めぐみ、つぐみ姉妹ら3年生を就実の西畑美希監督は「よしよし。ようやったな」と抱きしめた。「昨年は注目されずに(決勝に)行った。今年は何か(関連媒体を)見れば双子、双子って」。ノーシードから25大会ぶりの頂点をつかんだ前回の主力が多く残る今年度はライバルからマークされる。重圧と戦い、再び決勝切符をつかんだ教え子の奮闘が誇らしそうだった。

金蘭会との準決勝に向け西畑監督は秘策を用意していた。準々決勝までセンターで起用した深沢つぐみをセッター対角に置く新布陣で臨んだ。最高到達点302センチを誇る背番号1にライト側からブロックさせることで、182センチの相手エース吉武美佳(3年)に重圧をかける作戦だった。

第2セット、狙いがピタリと当たった。一進一退で迎えた12-11の場面。深沢つぐみが「次はストレートに来る」と読み吉武のスパイクを完璧に抑えた。「1年生も喜んでくれた。流れが変わったかな」。会心のブロックで勢いづいたチームは、金蘭会の反撃を許さず3-0で押し切った。

指揮官は「私もイチかバチか勝負に出たんだから、あなたたちも攻めなさい」と鼓舞した。選手たちは、フルセットにもつれた準々決勝とは見違える好プレーで応じ、2連覇へ自信を深めた。「一番強いのは就実だと見せつけたい」。主将の深沢めぐみは力強く宣言した。(奥村信哉)