力負けの国学院栃木 指揮官「選手とは〝銀〟仲間」

【東海大仰星ー国学院栃木】前半、タックルを受ける国学院栃木の伊藤龍(中央)=8日、花園ラグビー場(松永渉平撮影)
【東海大仰星ー国学院栃木】前半、タックルを受ける国学院栃木の伊藤龍(中央)=8日、花園ラグビー場(松永渉平撮影)

8日に行われた全国高校ラグビー大会の決勝。前半を5-15で折り返した国学院栃木は後半11分、攻撃の柱のFB青柳が負傷交代するアクシデントに見舞われたが、ここから執念のプレーを見せた。

交代した直後、敵陣5メートルライン付近の左ラインアウトからモールで押し込むも、ターンオーバーを許した。15分すぎ、ゴールライン手前で今度はサイドアタックを執拗(しつよう)に繰り返すが、堅守に阻まれる。逆に20分、相手のモールを止めきれず、決定的なトライを許した。吉岡監督は「後半、うちの時間もあったが、モールでとどめを刺された」と脱帽の表情だった。

タレント不在のチームが磨いてきた防御力で準決勝までの4試合で失点は計27だったが、決勝では終了間際にも2トライを奪われ、36失点。SO伊藤龍は「自分の判断がひとつずつずれてしまった」とくちびるをかんだ。

しかし、今大会の快進撃は決して色あせない。吉岡監督は東京・国学院久我山3年時に花園で準優勝を経験していて、「選手たちとは〝銀〟仲間」と話す。高校日本代表候補はゼロながら、エリート集団を相手に戦ってきた教え子たちの銀メダルを祝福していた。(鮫島敬三)