春高バレー

女子準決勝 金蘭会(大阪)3年ぶり決勝ならず

【就実-金蘭会】第1セット、スパイクを放つ金蘭会の吉武美佳(2)=東京体育館(桐山弘太撮影)
【就実-金蘭会】第1セット、スパイクを放つ金蘭会の吉武美佳(2)=東京体育館(桐山弘太撮影)

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われている第74回全日本バレーボール高等学校選手権(産経新聞社など主催)は8日、東京体育館(東京都渋谷区)で男女の準決勝4試合が行われた。大阪府代表の女子・金蘭会は、前回大会覇者の就実(岡山)にストレートで敗れ、3年ぶりの決勝進出を逃した。就実には前回準々決勝と昨夏の全国高校総体準決勝でも敗れており、またしても涙をのんだ。

 【就実-金蘭会】第3セット、得点を奪われ残念そうな表情を浮かべる金蘭会の選手=東京体育館(鴨志田拓海撮影)
【就実-金蘭会】第3セット、得点を奪われ残念そうな表情を浮かべる金蘭会の選手=東京体育館(鴨志田拓海撮影)

金蘭会の3年ぶり頂点への挑戦は、準決勝で終わった。主将としてチームを牽引(けんいん)してきた吉武美佳(3年)は、中盤に左脚がつるなどして不完全燃焼に終わり「笑って終わりたかった。ごめんとしか言えなかった」と悔し涙を流した。

就実の勢いはすさまじかった。注目の双子姉妹の妹、深沢つぐみ(3年)をオポジット(セッター対角)で起用し陣形を変更。金蘭会は吉武が厳しいマークを受けた。ブロックとレシーブで強打を封じられ、第1セットを落とす。

だが、第2、3セットは1、2年生も意地を見せた。相手の強烈スパイクにリベロの徳本歩未香(あみか)(2年)は「絶対相手の決め球を拾ってやる気持ちだった」と何度も食らいつく。

鋭い強打で連続ポイントを決めた上村杏菜(1年)は「負けている気持ちはなかった」。吉武も根性で相手ブロックを打ち破った。

第3セットは一時勝ち越す場面もあったが、選手全員でどこからでも仕掛けてくる攻撃力に対し、得点を伸ばせなかった。

それでも大きな収穫はあった。「3年生が『大丈夫。できるよ』と声掛けしてくれた」と感謝した井上未唯奈(1年)は、今大会で大きな存在感を見せた。着実な成長曲線を描く後輩の姿に来年への期待も膨らむ。上村は「絶対優勝したい」と雪辱を誓った。

金蘭会・池条義則監督 「完敗。就実のサーブにすごい工夫を感じた。また春高の舞台で就実とあたれば、次は勝ちたいと思う。優勝目指してやっていく」

吉武美佳主将 「スパイクも気持ちも自分のプレーができず、後輩に申し訳ない。センターコートに立てたのは後輩のいい経験になった」