3回戦で逆転勝ちと粘り強さをみせた日本航空は、準々決勝で前回大会覇者の強豪、東福岡と対戦。第1セットは序盤から一進一退の攻防が続く。終盤20-19から久保田の強打などで3得点を連取。相手も食い下がるが、ボールをエースで主将の前嶋に集め、最後は前嶋の時間差で1セット目を奪う。
第2セット中盤、相手のブロード攻撃などで連続5点を失う窮地にも、ブロックでプレッシャーをかけて勢いを止める。ジュースに持ち込んだが、このセットを落とし、フルセットに持ち込まれる。
迎えた第3セット。勝ちパターンの「スタートで得点して主導権を取る」(前嶋)と、小林の強打や前嶋の巧みなフェイントで相手の追い上げを阻む。利川の速攻でマッチポイントに持ち込み、最後は相手エースの強打がコートを外れてゲームセット。前嶋は初のセンターコートを前に「次の一戦をしっかりやっていきたい」と表情を引き締めた。
○日本航空・月岡裕二監督「『準々決勝は持ち味を百パーセント出さないと越えられない壁だ』と送り出したが、思い切りよく戦えた」