北朝鮮が北京五輪不参加を表明 開催は「全面支持」

北朝鮮オリンピック委員会と体育省は中国オリンピック委員会などに伝達した書簡で、北京冬季五輪・パラリンピックへの不参加を表明した。北朝鮮の朝鮮中央通信が7日、報じた。

書簡は北朝鮮がミサイル発射実験を行った5日、駐中国大使が中国国家体育総局の幹部に渡したもので、五輪開催を「全面的に支持、応援」するとの記載もあった。開幕を控えた状況でのミサイル挑発に大会を妨害する意図がないことを強調し、中国との良好な関係を維持する狙いがうかがわれる。

国際オリンピック委員会(IOC)は昨年9月、適切な手続きを経ずに東京五輪への不参加を決めたとして、北朝鮮に2022年末までの資格停止処分を科すと発表。選手個人の資格による大会参加は容認されるとみられていた。国際パラリンピック委員会(IPC)は、北朝鮮の参加は可能としていた。

書簡は「敵対勢力の策動」と新型コロナウイルスのため五輪に参加できなくなったと主張。「外交ボイコット」を決めた米国を念頭に、「あらゆる妨害」を退けた上での大会の成功を確信すると強調した。(ソウル 時吉達也)



競技一覧

会員限定記事会員サービス詳細