就活リサーチ

親が知るべき コロナ禍で変わったイマドキの就活事情

年も明け、令和5年卒業予定の学生の就職活動シーズンが近づいてきました。「わが子がいよいよ就活生」というご家庭では、気持ちが落ち着かなくなってきたかもしれません。特に新型コロナウイルスの状況に影響を受けながらだと、不安も大きいと思います。今一度、昨今の就活事情を整理してみましょう。

事実上のスタートは…

まずは時期。大学生の就活は、3年生の3月1日に会社説明会が解禁され、4年生の6月1日が選考の解禁です。このスケジュールは7年目を迎え、定着しています。

ところがこの日程は学生の実感とはかけ離れているようです。昨年2月、就活シーズンを迎えた学生に活動開始の時期を聞いたところ、「3年生の6月」との答えが最も多くなりました。インターンシップ(職業体験)を就活の一環ととらえている学生が多いからです。3年生の6月から夏季プログラム実施企業を探したり、応募のための自己分析を始めたりするので、事実上の「就活スタート」をその頃と考えているのです。

活動はオンライン化

企業側も、インターンに参加した学生にさまざまなアプローチを仕掛けます。学生にOBやOGを紹介したり、相談会を催したりするほか、インターン参加学生に優先的に選考を行う企業もあります。

しかし、インターンに参加しなかったから手遅れ、というわけでもありません。インターン学生だけで採用枠を満たす企業はほとんどありません。結果的にインターン参加者は内定者のうちの一握りだけ、というケースが一般的です。

コロナ禍で大きく変化したのが、就活の形式です。オンライン化が急速に進みました。

会社説明会だけでなく、最終面接まですべてオンラインで完結する企業も珍しくなくなっています。昨年10月の調査では、内定を得た企業と対面での接点が選考中に一度もなかった(オンラインのみ)との答えが半数近く(46・3%)を占めました。

そっと支えよう

親世代としては、オンライン面接だけで就職先を決めて大丈夫なのかと心配になるかと思います。

学生側も、オンライン中心で情報が少なく、就職先をどう選んでよいかなど、不安や迷いが生じることが増えたようです。

就活中の学生からは、「コロナ禍で大学のキャリアセンターにも行けず、相談する人が少ないので、親に相談相手になってほしい」「社会人の先輩として相談に乗ってほしい」など、切実な声が寄せられました。

オンライン化した就活で、親ができることがあるとすれば、相談相手になることです。実際、就活生への調査では、6割以上が「相談したときに意見を言ってほしい」と答えました=グラフ。

とはいえ、最後に就職先を決めるのは本人。「相談には乗ってほしいが、必要以上に口出しされると迷いが生じてしまう」という声もありますので、親としてはそっとサポートしたいですね。(キャリタスリサーチ 武井房子)