「厳しい時代に一期一会」茶道裏千家、2年ぶりに初釜式

2年ぶりに行われた今日庵初釜式。千玄室大宗匠が出席者をもてなした=7日午前、京都市上京区(渡辺恭晃撮影)
2年ぶりに行われた今日庵初釜式。千玄室大宗匠が出席者をもてなした=7日午前、京都市上京区(渡辺恭晃撮影)

新春を祝う茶道裏千家の「初釜式」が7日、京都市上京区の裏千家今日庵(こんにちあん)で始まった。千宗室(そうしつ)家元(66)が干支の寅にちなんだ茶道具を使い、濃茶(こいちゃ)で招待客をもてなした。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止され、2年ぶりの開催となったが来賓は招かず、裏千家関係者らに限定。密集を避けるため机といすを用いた「立礼(りゅうれい)」で実施し、1つの碗(わん)を回し飲みせずに1人分ずつ出す「各服点(かくふくだて)」とした。

茶室「聴風(ちょうふう)の間」には「龍虎」と書かれた千家三代、元伯宗旦(げんぱくそうたん)筆の掛け軸が飾られ、午前9時からの1席目には約20人が列席。りんとした雰囲気の中、心づくしの一服を味わった。

宗室家元は「工夫に工夫を重ねてコロナ禍でも茶の湯を楽しめる方法を考えてきた。厳しい時代だからこそ、一期一会の大切さを感じてもらえたら」と話した。

京都での初釜式は12日まで。16~20日は東京道場(東京都新宿区)で行われ、計11日間で例年の半分以下となる約2100人が出席する。