米中、競争と対話が必要 硬軟両様の外交推進

NSCのキャンベル・インド太平洋調整官(ロイター)
NSCのキャンベル・インド太平洋調整官(ロイター)

米国家安全保障会議(NSC)でアジア政策を統括するキャンベル・インド太平洋調整官は6日、対立が続く米中関係について「多くの分野で競争すると同時に、建設的で前向きな対話も維持する必要がある」と述べ、硬軟両様の外交を進める考えを示した。米シンクタンクが開催したオンライン会合で語った。

キャンベル氏は米国が世界を主導する役割を果たし続けると強調。「中国は米国(の影響力)を排除しようとする過ちを犯している」と批判する一方「最終的には中国との共存を米国は求めている」とも語った。

米中間の競争があらゆる分野に及んでいるとしながらも、地球温暖化対策や核不拡散問題、朝鮮半島の平和と安定など地域情勢に関しては「建設的な対話」を進めるべきだとの考えを示した。(共同)

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