春高バレー

雄物川が4強 目標達成も「もっと上を」

【 雄物川-崇徳】第2セットでスパイクを放つ雄物川・石塚蓮(1)=7日、東京体育館(長尾みなみ撮影)
【 雄物川-崇徳】第2セットでスパイクを放つ雄物川・石塚蓮(1)=7日、東京体育館(長尾みなみ撮影)

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われるバレーボールの第74回全日本高校選手権で、男子は27年連続27回目出場の雄物川(秋田)がフルセットの末に県岐阜商を退け、準決勝に進出した。

4強入りを決め、雄物川の選手は涙を浮かべて肩を抱き合った。元日本代表セッターの宇佐美大輔監督が率いて8年目。ようやく8強の壁を越え、石塚蓮主将(3年)は「監督に(準決勝から使用する)センターコートの舞台をプレゼントできてうれしい」と声を弾ませた。

石塚と角田颯哉(はやて)(3年)の両翼が躍進を支えた。3回戦で県岐阜商を退け、迎えた準々決勝。地力のある崇徳に、第1セットはひるむことなく強打をたたきつけた。「勝ち急いでしまった」(石塚)という第2セットは攻撃が単調に。フルセットに持ち込まれたが、第3セットは2-3から2人の強打やブロックなどで6連続得点と畳み掛け、主導権を手繰り寄せた。

過去2大会は初戦敗退。昨夏の高校総体も予選グループで姿を消した。「このままじゃ全国に行っても勝てない」(角田)と、昨秋から筋力強化に着手。多いときには週6回、ボール練習前に1時間半みっちりと体をいじめ抜いてきた。

「体が重い状態で、どういうプレーをするかを意識してきた」と石塚。1日で2試合をこなす日程にも、「最後まで打ち切れていた」と指揮官は成長をたたえた。

チームは過去の最高成績に並び、大会前の目標を達成したが、角田は「もっと上を見て、決勝の舞台に立てるように頑張りたい」。現役時代、自身のプレーで東京体育館を沸かせてきた宇佐美監督は「全力を尽くして、悔いを残さなければそれでいい」と選手の奮闘を願った。(川峯千尋)