カザフ暴動、8人死亡 大統領「テロ集団の侵略」と非難

5日、燃料価格引き上げへの抗議デモで炎上する警察車両=カザフスタン・アルマトイ(ロイター=共同)
5日、燃料価格引き上げへの抗議デモで炎上する警察車両=カザフスタン・アルマトイ(ロイター=共同)

燃料価格引き上げに抗議する大規模デモが起きた中央アジア・カザフスタンの治安当局は5日、全土で警察官ら8人が死亡し300人以上が負傷したと発表した。タス通信などが伝えた。トカエフ大統領は「外国で訓練されたテロ集団による侵略行為だ」と非難、ロシアなど旧ソ連諸国でつくる集団安全保障条約機構(CSTO)加盟国に支援を要請した。

カザフ当局は、首都ヌルスルタンなどに出していた非常事態宣言を全土に拡大した。最大都市アルマトイでは暴徒化したデモ参加者らが空港の建物を占拠、便の発着が停止された。

米国のサキ大統領報道官は5日の記者会見で、情勢を注視していると強調した上で、デモ隊に平和的な行動、当局に対しては取り締まりの際の自制を呼び掛けた。

抗議デモは液化石油ガス(LPG)価格が今月1日に約2倍に引き上げられたことに反発し、2日に西部の町で発生。アルマトイなど他の都市に波及した。

治安当局が催涙弾を使うなどして混乱は拡大し、インターネットの使用が一時遮断。マミン首相の率いる内閣が5日、総辞職に追い込まれた。(共同)

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