春高バレー

日本航空、戦友破り3回戦進出 エース前嶋「やるしかない」

【日本航空-岡谷工】第3セット、得点に喜ぶ日本航空の前嶋悠仁(1)=6日、東京体育館(桐山弘太撮影)
【日本航空-岡谷工】第3セット、得点に喜ぶ日本航空の前嶋悠仁(1)=6日、東京体育館(桐山弘太撮影)

「春の高校バレー」として行われるバレーボールの第74回全日本高校選手権は、男子の日本航空(山梨)が優勝経験のある岡谷工(長野)をフルセットで下し、3回戦に進出した。

日本航空が戦友との激戦を勝ち切った。毎週のように練習試合を組んできたという岡谷工をフルセットで下し、3回戦進出。セッターの樋口響(3年)は「良いところも悪いところも全部知っている仲。全国の舞台で戦えて、勝ててよかった」と汗をぬぐった。

第1セットはエース前嶋悠仁(ゆうと)=3年=が振るわず落とした。すかさず樋口はセンターを軸にしたトスワークに変更。狙い通り利川慈苑(じあん)=3年=の速攻などで第2セットを奪い返すと、最終セットは平静を取り戻した前嶋が鋭い強打を連発した。月岡裕二監督は「苦しみながら勝ち上がったことはプラスになる」とうなずいた。

両校は車で1時間弱と近く、丸刈りに鉢巻きというトレードマークも同じ。ライバルでありながら「家族みたいな存在」と前嶋。日本航空が昨年6月の関東大会で山梨県勢初制覇を果たすと、岡谷工も15年ぶりの全国切符をつかむなど互いを高め合ってきた。

昨夏の全国高校総体は、山梨県予選前に校内で新型コロナウイルスの集団感染が発生して出場を辞退した。3年生にとり、今大会が最初で最後の全国舞台になる。

試合後、岡谷工の選手から「頼むぞ」と声を掛けられたという前嶋は「やるしかないという気持ち。1戦1戦しっかりやっていきたい」と力を込めた。夏の悔しさと好敵手の思いを胸に、頂点を目指す。

(川峯千尋)