岡山女児殺害事件で無期懲役とされた勝田州彦(くにひこ)被告(43)の弁護人を務めた賀川進太郎弁護士は6日の判決後、岡山地裁近くで記者会見し、「結論ありきの判決だ。無罪が出ると考えていたので甚だ遺憾」と険しい表情で判決を批判し、「被告は犯人ではない」と訴えた。弁護側は即日、控訴した。
自白の信用性を認めた判決に関し「『(殺害を)やってもいないのに、やったとは言わないだろう』という結論ありきの判決だ」と述べた。「ここまで客観的証拠がないのに有罪とするのは珍しいのではないか。こうした裁判を続けると、冤罪(えんざい)が生まれる」と不満をあらわにした。
一方、岡山地検の野村安秀次席検事は「主張がおおむね受け入れられた。適正で妥当な判決だと考えている」とコメントした。