産経抄

1月6日

「急告!生(うま)れたばかりの男の赤ちゃんを我が子として育てる方を求む」。昭和48年4月、宮城県石巻市の産婦人科医、菊田昇さんは、地元紙にこんな広告を載せた。「赤ちゃんの命を救い、生みの親を助け、子のない夫婦の願いをかなえるために、過去15年間に100人を実子として斡旋(あっせん)した」。

▼告白が報じられると、大騒ぎになる。菊田さんは、罰金刑、優生保護法指定医取り消し、業務停止6カ月と法の断罪を受けた。一方でその活動は、養子を法律上の実子として認める「特別養子制度」の実現につながっていく。

▼熊本市の慈恵病院は、菊田さんの思いを受け継いできた。熊本県内で新生児が遺棄され死亡した事件をきっかけにして、平成19年5月に「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を開設する。以来、親が育てられない赤ちゃんを匿名で預かってきた。すると新たな問題も出てきた。

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