古代人も夢中?奈文研がボードゲーム「かりうち」復元

「かりうち」の試作品。ボードとコマ、「かり」と呼ばれるサイコロ代わりの棒で遊ぶ
「かりうち」の試作品。ボードとコマ、「かり」と呼ばれるサイコロ代わりの棒で遊ぶ

奈良時代のボードゲーム「かりうち」の復元に奈良文化財研究所(奈文研、奈良市)が取り組み、当時のボードやサイコロを模した試作品を製作した。双六(すごろく)に似たゲームで、千数百年前に禁じられるほど役人らの間で人気だったとされるかりうち。実用化を図り、世界遺産・平城宮跡(同市)での全国大会開催を目指すという。

かりうちは、土器や磚(せん)(れんが)を利用した盤面(ばんめん)とコマ、「かり」と呼ばれるサイコロ代わりに投げる棒を使う。

復元に取り組んだのは、平成27年、奈文研の小田裕樹主任研究員が平城宮・京跡や三重県の遺跡で出土した土器の底面などに、点で円形が記されている例があることに気付いたのがきっかけ。「下級役人らが土器に点を工具で刻んだり、墨で記したりして盤面を作り、夢中になって遊んだと考えられる」(小田さん)。

奈良時代には、かりうちを使った賭博が行われたとされ、歴史資料には禁止されたという記述も残るほど。古代の人が夢中になった「かりうち」を復活させよう―。こう考えた小田さんが中心となり、出土遺物や万葉集の記述、かりうちが原型とされる韓国の双六「ユンノリ」をもとに復元への研究を進め、試作品を作った。