旬の和菓子

寅年を楽しむ 干支の甘味

新年のだんらんに欠かせない和菓子。今年の干支(えと)「寅」といえば、「虎屋(ブランド名・とらや)」が思い浮かぶ。

室町時代後期に京都で創業。京都・妙心寺の歴史を記した「正法山誌」には、関ケ原の戦い(1600年)で「市豪虎屋」が西軍の武将をかくまったとある。古くから伝わる屋号だ。

その名は虎屋店主、黒川家が信仰する毘沙門天(びしゃもんてん)にちなんだとの説も。毘沙門天は虎と縁が深く、「力強さや勇猛果敢な姿にあやかりたいとの願いも込められたのでは」(広報)。さっそうと風を切り駆ける虎の姿は、干支羊羹「孟春の虎」に表現された。

一方で、あいきょうのある虎をかたどったのが、1755年創業の俵屋吉富(京都)の菓子。白こしあんをしっとりとした桃山生地で包んで焼き上げた干支まんじゅう「とら」はきょとんとした表情が魅力。干支あめ「とらのこ」(10個入り)も子供に喜ばれそうだ。いずれも売り切れ次第終了。