3年末お金の量670兆円 日銀、コロナ対応で最大

日本銀行本店の外観=東京都中央区
日本銀行本店の外観=東京都中央区

日銀は5日、市中に供給している令和3年末のお金の総額が、2年末と比べて8・5%増の670兆674億円だったと発表した。新型コロナウイルス禍で打撃を受けた企業の資金繰りを支えるため、融資を担う金融機関に対して積極的な資金供給を続けたことが全体を押し上げた。総額は過去最大を更新した。

お金の量が前年を上回るのは15年連続。大規模な金融緩和策として実施している国債や社債といった資産の買い入れも拡大の背景にある。

金融機関が日銀の当座預金に預けている残高は9・9%増の543兆418億円。紙幣は3・1%増えて121兆9638億円、貨幣は0・2%増の5兆618億円だった。

日銀によるお金の供給量は「マネタリーベース」と呼ばれ、金融緩和の目安の一つとされる。日銀は生鮮食品を除く消費者物価指数の前年比の上昇率が安定して2%を超えるまで、マネタリーベースの拡大を続ける方針を示している。