立憲民主党の泉健太代表が今夏の参院選に向けた対応に苦しんでいる。泉氏は「与党の改選過半数阻止」を目標に掲げ、勝敗のカギを握る32の改選1人区で共産党を含めた野党候補の一本化を目指しているが、立民最大の支援団体である連合は共産との決別を求め、調整は容易ではない。政府与党への「批判一辺倒型」から「政策立案型」への転換も、党内の支持を得られるかは不透明だ。
「与党一強状態を打ち破り、二大政党的体制のもとで与野党が切磋琢磨(せっさたくま)する緊張感のある政治にしなければならない」
東京都内で5日開かれた連合の新年交歓会では、芳野友子会長が泉氏や国民民主党の玉木雄一郎代表らを前にこうハッパをかけた。