塩野義の治療薬、申請遅れ

塩野義製薬は5日、新型コロナウイルスの治療薬として開発中の飲み薬について、令和3年中としていた承認申請が遅れていることを明らかにした。同年9月から最終段階の臨床試験(治験)を実施しているが、国内の感染者数減少のため治験者の確保が難しくなっていることが理由という。できる限り早く承認申請し、4年度末までに100万人分の供給を目指すとしている。

同社の治療薬は軽症者向けで、飲み薬は承認後に速やかに供給できるよう、昨年12月から国内で商用生産を始めている。

同社の広報担当者は「承認後すぐに供給するため、リスクを取って生産を開始している。開発は感染や医療体制の状況に大きく影響されるが、海外でも治験者募集を進め、1日も早い申請を目指したい」と話す。

新型コロナの治療薬をめぐっては、米製薬大手メルクが開発した飲み薬「モルヌピラビル」が昨年12月に特例承認されている。