紫の鉄壁ディフェンス 国学院栃木が桐蔭の3連覇阻止

【国学院栃木ー桐蔭学園】決勝進出を決め、喜ぶ国学院栃木の選手たち=花園ラグビー場(中島信生撮影)
【国学院栃木ー桐蔭学園】決勝進出を決め、喜ぶ国学院栃木の選手たち=花園ラグビー場(中島信生撮影)

「金星」と呼ぶのはふさわしくないほど国学院栃木の完勝だった。5日に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で行われた全国高校大会の準決勝で桐蔭学園に21-10で勝利。桐蔭学園が攻め上がる度に紫のセカンドジャージーを着た国学院栃木の選手が群がり、突破を止めた。王者の3連覇を阻止し「ディフェンスで勝てた。桐蔭を倒すためにやってきたのでうれしい」とSO伊藤龍は胸を張った。

風上の前半、攻撃でペースをつかんだ。2分にPGで先制。さらに18分、鮮やかな連続パスで相手ゴール前まで進み、伊藤龍のキックパスをキャッチしたWTB伊藤大がトライを決めた。18-5で折り返すと、後半は粘りの守りを披露。8分すぎ、自陣ゴールライン前での相手の連続攻撃に2分近く耐え、インゴールに飛び込まれても、グランディングを許さなかった。

高校日本代表候補がメンバーに7人いる桐蔭学園に対し、国学院栃木はゼロ。吉岡監督は「タレントがいないから、ディフェンスに時間とエネルギーを費やしてきた。全員が(タックルされた選手からボールを奪う)ジャッカルしてくれる」と堅守を強調する。

主将でロックの白石は初戦の脳振盪(しんとう)の影響で以降の試合は出場できない。ゲームキャプテンを務めたCTB田中は「白石を優勝チームのキャプテンにしたい」ときっぱり。Bシードからの快進撃は頂点に立つまで終わらない。(鮫島敬三)