春高バレー

共栄学園、エース堤が〝相棒〟不在に発奮

【第74回春の高校バレー】女子 1回戦 D5 高知(高知)対共栄学園(東京) 第1セット、ブロックに跳ぶ共栄学園の鳥屋尾夏歩(8)、大平麗愛(3)=5日、東京体育館(萩原悠久人撮影)
【第74回春の高校バレー】女子 1回戦 D5 高知(高知)対共栄学園(東京) 第1セット、ブロックに跳ぶ共栄学園の鳥屋尾夏歩(8)、大平麗愛(3)=5日、東京体育館(萩原悠久人撮影)

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第68回全日本バレーボール高等学校選手権大会が5日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕し、女子1回戦で共栄学園(東京)が高知にストレート勝ちした。

16大会ぶりの選手権優勝を狙う共栄学園をアクシデントが襲った。4日の練習中、主力の扇谷光憂(みう)=3年=が左足首を捻挫し、高知との1回戦に出られなくなった。ぶっつけ本番の新布陣で臨む中、扇谷と対角を組むエース堤亜里菜(3年)が気を吐いた。

「エースは私しかいない。光憂の分まで全部決める気持ちでいく」。第1セット、最初の得点をレフトからの強打で決めると、バックアタックや時間差攻撃だけでなく、サービスエース、ブロックでも得点を重ねた。第2セットに入っても勢いは止まらず、力を抑えたスパイクを余裕をもって相手コート奥に落とす場面もあった。好調なエースに引っ張られ、扇谷の代わりに入った辻真咲(3年)も攻守で奮闘。控えメンバーも次々投入される盤石の展開でストレート勝ちし、堤は「みんな笑顔でプレーできた」と誇った。

小学3年の時、千葉県の強豪「みつわ台クラブ」でバレーを始め、高いレベルを求めて共栄学園中へ。高校では1年から主力として全国高校総体準優勝、春高4強に貢献した。身長170センチとそれほど上背はないが、「スイングの速さを意識して思い切り打つ」スパイクは重く、力強い。

最終学年を迎え、「プレーでは絶対1番になり、周りの子たちに余裕をつくる」と自覚を持って練習に打ち込んできた。目標は「日本一のエースになること」。高い志を胸に、2回戦では前々回優勝の東九州龍谷に挑む。(奥村信哉)