浪速風

虎でも寅でも

「寅、千里を走る」と株式相場の格言にある。今年は何かいいことありそうな。ところが、さかのぼってみると寅年の相場は芳しくない。勢いがあるというよりも荒れやすい年と言った方が正しいのかもしれない。虎のたけだけしさにあやかって、なんとか荒波を突っ切っていきたいところ

▶今年いただいた年賀状の1枚に映画『男はつらいよ』の寅さんにふんした写真を見つけた。いつも手痛い失恋をする寅さんだが、エンディングでは大体、正月を迎えた日本晴れの下、流暢(りゅうちょう)な啖呵(たんか)バイで周囲も自分自身も笑顔にする。荒波を乗り切るのに必要なのは勢いとか力ばかりでもないのだ

▶世の中、引き続きの難題はあるけれど、今年は一つでもケリを付けるか、せめて解決の手掛かりをつかむ年にしたい。流儀は虎的でも寅的でも構わないが、さて何から、などと迷っているうちにも時は過ぎる。そんなとき、若者を鼓舞する寅さんの言葉を思い出す。「行け!青年」