北ミサイルに首相「連続発射は遺憾」防衛力向上へ

北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受け、記者団の取材に応じる岸田首相=5日午前8時59分、首相官邸
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受け、記者団の取材に応じる岸田首相=5日午前8時59分、首相官邸

北朝鮮が弾道ミサイルを日本海へ発射させた5日、政府や与野党の関係者は北朝鮮への批判を一斉に強めた。

岸田文雄首相は予定より早い午前9時ごろに官邸入りし、「昨年来、北朝鮮が連続してミサイルを発射していることは誠に遺憾だ」と記者団に語った。松野博一官房長官も同日の記者会見で「わが国と地域の平和と安全を脅かすもので、国際社会全体にとって深刻な課題」との認識を示した。

北朝鮮によるミサイル発射は昨年9月から相次いでいるだけでなく、潜水艦からの新型ミサイル発射など技術向上がみられ、政府は危機感を募らせている。

岸信夫防衛相は同日、記者団に「北朝鮮の目的がミサイル発射技術の向上にあることは明らかだ」と指摘。その上で「いわゆる敵基地攻撃能力の保有を含め、あらゆる選択肢を検討し、防衛力の抜本的な強化に取り組んでいく」と改めて決意を述べた。防衛省は年末までに国家安全保障戦略(NSS)など戦略3文書の改定に合わせ、防衛力強化についても検討する。

与野党も反応した。自民党の茂木敏光幹事長は会見で「(弾道)ミサイルであれば国連安全保障理事会決議に違反して地域の平和と安全を脅かす暴挙であり、断じて許容されるものではない」と批判した。立憲民主党の末松義規外交・安全保障・主権調査会長も「危険極まりない地域の平和と安定を脅かす行為であり、厳重に抗議する」とコメントした。