大阪市長候補、電話調査で選定 維新が「予備選」実施へ

大阪維新の会前代表の松井一郎・大阪市長=4日午前、市役所
大阪維新の会前代表の松井一郎・大阪市長=4日午前、市役所

地域政党「大阪維新の会」前代表の松井一郎大阪市長は4日、次期市長選に向けた維新の候補者選考で複数の立候補希望者が出た場合、電話世論調査による「予備選」の実施を検討していると明らかにした。同日の記者会見で「一般の皆さんの意識を確認しながら決めればいい」と述べた。

後継指名や禅譲はせず、候補者選定に至る論戦を通じ、党への注目や市長選への関心を高めたい考え。開かれた形で候補者を一本化することにより、平成22年の大阪維新結党以来、屋台骨として率いてきた自身が退いた後も党内の結束を図るもくろみだ。一方、有権者受けを狙った迎合的な主張が増える可能性もある。

松井氏によると、府市一体の行政運営や維新が掲げる「身を切る改革」などへの賛同を条件に党内外から公募。今秋にも市民を対象とした予備選を実施し、年内に候補者選考を終えるという。もっとも支持を得た候補者を公認する方針。

松井氏は、維新代表で吉村洋文大阪府知事と初当選同期に当たる地方議員らの活躍に期待する考えも示し「吉村世代は能力を積み上げてきた。誰が(候補者に)なっても甲乙付けがたい」と語った。

吉村氏は同日、記者団に予備選実施へ向けた準備委員会を維新内に立ち上げる考えを表明。「松井市長が考えているものをいかに公正に具現化していくか。大阪維新としても(準備を)進めていく」と述べた。

松井氏は令和2年11月に看板政策の大阪都構想が住民投票で否決されたことを受け、5年春の大阪市長の任期満了に伴い、政界を引退する意向を示している。