岸田文雄首相は4日夜、東京都内のホテルで垂秀夫駐中国大使と会食した。首相はその後、BSフジ番組に出演し、「(垂氏との会話の)中身は言えないが、欧州、米国も中国との関係はしたたかにいろいろな工夫をしている。日本もしたたかな外交が求められると思いながら話を聞いた。表面だけ見ていると間違ってしまう」と述べた。
首相は同番組で、日本で行われる2023年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開催候補地に自身の地元の広島が立候補していることに関し「被爆地に世界の政治指導者に足を運んでもらう、被爆の実相を感じてもらう意味で大変重要なことだ」と述べた。「(核兵器国の)リーダーが被爆地に足を運ぶ。これは(各国の)国内で議論もあると想像している」とも指摘した。