明美ちゃん基金

国内で心臓移植待つ子供に財政支援へ 補助人工心臓も寄贈

国内外の心臓病の子供たちを救う「明美ちゃん基金」(産経新聞厚生文化事業団運営)は、来年度から国内で心臓移植を待つ子供たちへの支援を実施することを決めた。具体的には、移植待機患者に必要な小児用補助人工心臓の寄贈▽国内で待機中の子供やその家族への財政支援-を実施する。補助人工心臓は医療機関に計5台を贈り、財政支援は、1世帯当たり年間10万円を無償支給する方針。

基金は平成24年から、国内で心臓移植を受けた子供とその家族に対し、自宅を離れて病院周辺で生活するための滞在費や、臓器提供者(ドナー)から摘出された心臓の搬送費などを無償支援しており、これまで32人の子供に適用してきた。

ただ、国内のドナーは諸外国に比べ極めて少なく、最近は新型コロナウイルスの感染拡大なども影響し、移植までの待機期間の長期化が進んでいる。これにより小児用補助人工心臓が足りなくなったり、子供を看病する家族の負担が大きくなったりしていることなどを踏まえ、基金として新たな支援が必要と判断した。

寄贈する小児用補助人工心臓は、ドイツ・ベルリンハート社の「EXCOR(エクスコア)」。寄贈先は日本小児循環器学会と調整し、最終的に基金の運営委員会で判断する。

財政支援は、日本臓器移植ネットワークに移植希望登録を済ませた患者のうち、医学的緊急度が最も高い「ステータス1」とされた16歳以下の子供が対象。年1回、最大100世帯を限度に希望者を募集し、10万円を支援する。来年度の募集は4月から行う。