令和7(2025)年に開幕する大阪・関西万博の準備を本格化するため、大阪府と大阪市が1日付で共同設置した「万博推進局」の発足式が4日、大阪市住之江区のアジア太平洋トレードセンター(ATC)であり、新たに就任した彌園(みその)友則局長に辞令が交付された。府市の職員ら計約60人体制で国や経済界との調整役を一元的に担う。
吉村洋文知事は発足式で職員を前に「次世代に誇りを持ってつなげていける万博を実現したい」と述べ、「失敗は許されない国家プロジェクトだ。責任と同時に楽しみでもある。一人一人の力を発揮し、素晴らしい万博をつくり上げてほしい」と訓示した。
松井一郎市長は「万博は大阪の将来を左右すると言っても過言ではない。このプロジェクトを成功させることで、東京と肩を並べられる大阪が現実的な形で見えてくる」と力を込めた。
万博推進局は事業推進と出展、総務企画、整備調整の各部で構成。府市の組織を一元化することで、約3年後に迫った万博の機運醸成を図るとともに地元パビリオンの計画を進める。