都内交通事故死者数、戦後最少の133人 全国ワースト脱却

令和3年の東京都内の交通事故死者数は2年と比べて22人減の133人となり、元年と同数で戦後最少となったことが4日、警視庁のまとめで分かった。2年は新型コロナウイルス禍で交通量が激減し、スピードを出しやすい環境となるなどし、死亡者が53年ぶりに全国ワーストとなったが、3年は神奈川、大阪に次ぐ形でワーストを脱却した。

死者数の内訳は、歩行中が63人(前年比4人減)で最も多く、全体の47・4%を占めた。このうち道路を横断していたのは39人に上った。歩行中に次いで多かったのは二輪車乗車中の35人(5人減、26・3%)で、自転車乗車中18人(16人減、13・5%)が続いた。

コロナ禍で増加した宅配業者などをめぐる二輪車や自転車の交通トラブルが問題となったが、警視庁は取り締まりの強化のほか、配達員らを対象にした講習会を実施。担当者は「そうした啓発活動も減少の一因と考えられる」としている。

死亡者を年代別に見ると、65歳以上の高齢者が58人(2人減、43・6%)で最多となった。このうち大半の40人は歩行中で、自転車乗車中も10人に上った。

高齢者に次いで死亡者が多かったのは50代の20人(2人減、15%)で、60~64歳の13人(増減なし、9・8%)が続いた。高校生は4人(同、3%)、中学生以下は3人(2人減、2・3%)だった。

飲酒による死亡事故は9件確認され、前年と比べ4件増加したという。

一方、事故件数(速報値)は2万7623件(1954件増)、負傷者数(速報値)は3万787人(1934人増)で、いずれも増加した。2年はコロナ禍で交通量が激減し、事故件数と負傷者数も大幅に減少したが、担当者は「元に戻ったような形になったのではないか」とみている。