【ラスベガス(米西部ネバダ州)=塩原永久】世界最大級の家電・IT見本市「CES」が5日、米ラスベガスで開幕する。新型コロナウイルス感染症の影響で対面イベントとしては2年ぶりの開催。世界各国から2千社超が出展し、コロナ禍に対応した映像機器や健康・医療サービスなど、デジタル社会の近未来を占う新たな製品を披露する。
主催する全米民生技術協会(CTA)によると、2200社以上が参加する。報道機関向け日程となる3~4日には、ソニーや韓国サムスン電子などの主要企業がイベントを開く。
コロナ禍を受けて在宅勤務や遠隔医療などを支える技術が注目されており、各社もこうした動向に応じた展示を公開する見通しだ。テレビやパソコンなど「巣ごもり」需要を意識した発表も予想される。
昨年は感染対策として対面イベントを中止し、全てオンラインで実施した。今年は対面とオンラインの双方で行うが、米グーグルなどの大手は現地での出展を取りやめた。
CTAは5日からの一般公開の閉幕を8日から7日に前倒しし、会期を短縮した。来場者にはコロナワクチンの接種証明を求めるなど、対策を強化している。