オミクロン株、奈良で初の市中感染

年頭の庁議で、部局長らに新型コロナ対策などについて訓示する荒井正吾知事=奈良県庁
年頭の庁議で、部局長らに新型コロナ対策などについて訓示する荒井正吾知事=奈良県庁

奈良県は4日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者5人を確認したと発表した。うち、3人の感染経路は不明。荒井正吾知事は同日、年頭の記者会見で「県でも市中感染が発生した。オミクロン株は感染力が強いといわれ、感染拡大が予想される。県民には基本的な感染対策を徹底してほしい」と呼びかけた。

県によると5人は、海外渡航歴のない県内在住の40~60代の男女4人と、昨年12月16日にタイから関西国際空港に到着し、県内滞在中に発症した70代の男性。

県内在住の4人のうち、40代女性は家庭内感染とみられるが、50代男性と60代女性2人の計3人の感染経路は分かっていない。

タイから帰国した70代男性は、入国時の検疫検査では陰性だったが同29日に発症。同26~28日に、大阪や東京を訪れていたという。

5人はいずれも軽症で、ワクチン接種済みだった。3人は県内の医療機関に入院中で、2人も入院調整中という。

県が認定した5人の濃厚接触者は県内でこれまでに11人。いずれもPCR検査を実施し、宿泊療養施設への入所を調整している。

荒井知事は「過度に恐れず、マスク着用と距離の確保、換気、身の回りの消毒といった4つの基本的な感染対策をとり、日常生活をできるだけ維持してほしい。行政は医療提供体制の堅持とワクチン接種を推進していく」と話した。

無料でPCR検査

 奈良県は、オミクロン株の市中感染が相次いで確認されたことを受け、県民を対象に当面の間、無料のPCR検査や抗原検査を県内の薬局などで実施している。

 新型コロナウイルスワクチンの接種有無にかかわらず、無症状で感染に不安のある人が対象で、原則予約は不要。

 検査の実施場所や時間、種類は、県のホームページ(「奈良県新型コロナウイルス検査促進事業の実施について」で検索)で公表している。

 問い合わせは、県防災統括室(0742・27・7006)。