産経抄

1月3日

今月1日に97歳で亡くなった宗教哲学者の池明観さんは、約20年間の日本滞在経験を持つ韓国屈指の知日派である。平成15年の夏、その存在が一躍注目された。「私がT・K生でした」とソウルで名乗り出たのだ。

▼といっても、若い世代は何のことやらわかるまい。話は、岩波書店の雑誌「世界」で昭和48年から63年まで連載された「韓国からの通信」にさかのぼる。朴正熙、全斗煥両政権の人権弾圧と民主化への動きを伝えたものだった。

▼筆者をT・K生と仮名にしたのは、池さんと家族の安全と情報源の保護を考慮したためだ。大統領が直接選挙で選ばれるようになり、韓国に民主主義が定着したと確信して、実名の公表に踏み切ったと語っていた。

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