「気持ち癒えず」黙禱 熱海土石流発生から半年

大規模土石流現場付近で行方不明者の捜索をする静岡県警の警察官=3日午前10時51分、静岡県熱海市
大規模土石流現場付近で行方不明者の捜索をする静岡県警の警察官=3日午前10時51分、静岡県熱海市

静岡県熱海市の大規模土石流発生から半年となった3日、被災した伊豆山地区の住民らが現地付近で黙禱した。遺族は「半年たったからといって気持ちが癒えることはない」と吐露。県警や下田海上保安部は通常より多い計約80人態勢で、行方不明となっている太田和子さんを捜索した。

発生時刻と同じ午前10時半ごろ、現場付近に遺族や被災者ら約15人が集まり、約1分間黙禱した。母を亡くした瀬下雄史さん(54)は「あの日を思い出して眠れないこともある」と今も続く苦しみを訴え、自宅が全壊した太田滋さん(65)は「復興と並行して原因究明を進めてほしい」と強調した。

県警や下田海保、地元消防も大量の土砂が流れ込んだ伊豆山港で黙禱。県警の出雲孝夫警備部長が「行方不明の方を必ず探し出すという強い信念を持ってほしい」と機動隊員らに訓示し、隊員が消波ブロックの隙間をのぞき込んだり、海保の潜水士が海底を捜索したりした。