世界最高齢に認定されている福岡市の田中カ子さんが2日、119歳の誕生日を迎えた。日露戦争開戦の前年、1903(明治36)年に生まれ、明治から令和まで5つの時代を経験。親族によると、来年迎える「120歳」がかねての目標だという。
9人きょうだいの7人目として、福岡県旧和白村(現福岡市)で生まれた。同年生まれには、来年に没後60年を迎える映画監督の小津安二郎のほか、詩人の金子みすゞ、版画家の棟方志功がいる。
普段は入所する市内の老人ホームで、職員と身ぶり手ぶりでコミュニケーションを取り、計算問題にも挑戦する。大好物は炭酸飲料やチョコレートだという。
カ子さんは平成31年3月、ギネスワールドレコーズ社から男女を通じ「存命中の世界最高齢」に認定された。日本国内の歴代最高齢記録も持つ。