地元選抜、気を吐いた日体大コンビ 富士山女子駅伝

一斉にスタートする各大学1区の選手ら(撮影・加藤圭祐)
一斉にスタートする各大学1区の選手ら(撮影・加藤圭祐)

昨年12月30日、富士山麓を舞台に24チームが大学女子駅伝日本一を競った「富士山女子駅伝(全日本大学女子選抜駅伝競走)」(産経新聞社、フジテレビジョン、テレビ静岡など後援)。新型コロナウイルス禍の影響で2大会ぶり出場となった地元・静岡県学生選抜チームは、出場3大会連続の最下位に終わる悔しい結果となったが、1区・斎藤みう(1年)、4区・朝日春瑠(はるる)(4年)の日体大コンビが気を吐く走りをみせた。

2度の繰り上げスタートでたすきが途切れる屈辱を味わった県学生選抜。そんな中、意地をみせたのが日体大コンビだった。

まずは、伊豆中央高校出身の斎藤。1年生で初出場ながら、1区を任された。レース後半につながるよう「5位以内」を目標にしただけに9位は「悔しい」と唇をかんだ。それでも、トップの名城大に30秒差。「タイムはそんなに離れていないので許容範囲。最低限の仕事はできたかな」とうなずいた。

実は6月ごろ、左足の大腿(だいたい)骨を疲労骨折し「1カ月間は歩けなかった」というハンディを負った。苦しみながらの復活レースだったが、「実力が足りなくて県学生選抜に回った悔しさもあった」と漏らす。

もう1人は、中距離が専門で富士市立高校出身の朝日。1年生のころから「駅伝を走りたい」と希望し、一昨年の大会は県学生選抜で3区(3・3キロ)に出場。ラストランとなった今回は4区(4・4キロ)を疾走し、23位の筑波大とのタイムを4秒差にまで縮める力走をみせた。「少し距離が長かったけど、自分の気持ちが切れず、たすきが途切れないという両方の『切れない』の4文字しか考えていなかった」と振り返った。

2人にとって、今回が同一チームで走る最初で最後。斎藤は朝日を目標に背中を追い、「雲の上の存在。最後まで腐らず、この舞台を目標にできたのも先輩のおかげ」と感謝する。卒業後、実業団で陸上を続ける朝日は、後輩にこうエールを送った。「来年の駅伝は日体大のエースに成長してほしい」