「今年の干支(えと)は?」と尋ねられたさい、いまでは動物をあてた十二支で答えることが通例となっているが、元来、十二支に「甲」から始まり「癸(き)」で終わる10種類の十干(じっかん)を組み合わせたものをさしていた。
たとえば今年は十二支では寅年だが、旧来の干支では「壬寅(みずのえとら・じんいん)」となる。同様に後に明治元年となる慶応4(1868)年は「戊辰(つちのえたつ・ぼしん)」。このため、年初にはじまった新政府軍と旧幕府軍や奥羽越列藩同盟などとの一連の戦闘は「戊辰(ぼしん)戦争」と呼ばれる。
戊辰戦争は1月3日(旧暦)に始まった鳥羽伏見の戦いが発端とされているが、実質的には154年前の今日2日にその火ぶたは切って落とされていた。