「GAFA」の主力製品は、こうして“退化”が加速する

「ニュースフィード」は完成品というわけではない。15年も経つのに、ニュースフィードはいまだに見たいと思う本当の友人からの投稿を表示できずに歓迎できないものを配信し続けるブラックボックスのままである。

ザッカーバーグは、かつてこの問題に積極的に取り組んだことがあった。例えば2013年には、ニュースフィードを活性化させるためにソーシャル検索機能を構築するという、革新的な取り組みに着手した。しかし反応は薄く、ザッカーバーグは諦めて、ほかの企業を買収することに目を向けたようだった。いまでは彼が注力するのはソーシャルメディアではなくなり、10,000人を雇用してメタバースを構築しようとしている。

かつてスティーブ・ジョブズは、偉大な成果を上げるには自社の旗艦製品を積極的に最初からつくり直さねばならないと理解しており、これを「カニバライズ(共食いする)」と呼んだ。しかし、アップルは最近の製品を次々に食い殺してはいない。共食いせずに巨大なサービスビジネスを構築したのである。

広告は言わずもがなだ。アップルは、アプリストアで優先的に表示してもらうことを希望する開発者に、数十億ドル相当の広告を販売している。しかも、アップルが最近熱中しているのは自動車を開発することのようだ。iPhoneは後退こそしていないものの、「iPhone 13」と「iPhone X」は実際のところ、どのくらい違うのだろうか?

それに、最近の「Google 検索」を試したことがあるだろうか。あの愛すべき10個の青いリンクは、東京の銀座のようにきらびやかな広告やニュース、宣伝商品の展示場のようになってしまった。

これはユーザーのためになることなのだろうか? 評論家や規制当局は「ならない」と言っている。

問題の解決策

解決策は何だろうか。独占禁止法違反の訴訟は長い時間かかるし、成果が得られるかどうかもわからない。しかし、遅かれ早かれ客が辟易し、違う選択肢を果敢に提供する製品を試す可能性はあると、わたしは思う。

覚えているだろうか、かつてインターネットはAOLとYahoo!、そしてMySpaceが支配しているように見えた。こうした企業が君臨していたのだ。

ところが、これらの企業は強欲になった。AOLは自分たちを「人と人との交流に基づくサービス」というよりは、大規模な視聴者をパッケージ化したマーケティング手段とみなした。米国のYahoo!はアルゴリズム検索に手をわずらわせる気になれず、グーグルを買収するチャンスがあったのに却下した。Facebookが急成長を遂げている最中に、MySpaceはレコードレーベルの立ち上げに熱中していた。

アマゾンの最高経営責任者(CEO)のアンディ・ジャシーは、わたしに助言を求めてはいないだろう。それでも、クリスマスプレゼントとして助言させていただきたい。広告は控えめにすること。Amazonをもっとわかりにくく、使いにくくすることは、商売敵に対する最高のプレゼントになってしまうかもしれないのだから。

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