日本のエースに国民栄誉賞…プロ野球の年男は多士済々

オリックスのみならず、日本球界のエースと言える存在になった山本由伸
オリックスのみならず、日本球界のエースと言える存在になった山本由伸

新年が明けて令和4年の干支(えと)は寅年。年男にあたるプロ野球OBには、日米で活躍したスーパースターや名球会入りを果たしたかつての名選手が名を連ねる。現役選手も、名実ともに日本球界のナンバーワン投手に加え将来が楽しみな逸材がそろっており、今季は年男らしい活躍が期待できそうだ。

24歳、山本が出世頭

まずは今年24歳になる世代。生まれた平成10年には、昨季限りで引退した松坂大輔(元西武)をエースに擁した横浜高が甲子園春夏連覇を果たし、プロ野球では横浜(現DeNA)がマシンガン打線と大魔神・佐々木主浩の活躍で日本一に輝いた。

出世頭は何といっても山本由伸(オリックス)だ。チームの25年ぶりの優勝に貢献した昨季は最優秀選手賞(MVP)に輝いた。最多勝、最優秀防御率に沢村賞と先発投手が手にするタイトルを独占し、夏に行われた東京五輪でも金メダルを獲得。レギュラーシーズン15連勝のまま迎える今季、「負けない投手」を目指すという宣言通り、異次元のピッチングを披露してくれそうだ。

昨季のセ・リーグ打撃10傑で2位の坂倉将吾(広島)は高卒6年目、牧秀悟(DeNA)は大卒2年目となる。それぞれチームの主軸としての活躍が期待される。前半戦に快調なペースで本塁打を量産した佐藤輝明(阪神)は早生まれのため、年男ではない。

36歳世代もまだまだ

彼らより一回り上の世代で、今年で36歳になるのは昭和61年生まれ。この年のプロ野球日本シリーズは史上唯一、第8戦までもつれこみ、新人の清原和博(元オリックス)を4番に据えた西武が広島を下して日本一となった。

この世代のツートップといえるのが日米通算172勝を誇るダルビッシュ有(パドレス)、最多勝のタイトルを4度獲得した涌井秀章(楽天)の両右腕だろう。

2020年シーズンには米大リーグで日本投手初の最多勝に輝いたダルビッシュ有
2020年シーズンには米大リーグで日本投手初の最多勝に輝いたダルビッシュ有

昨季、ダルビッシュは開幕投手に指名され、メジャー通算1500奪三振を達成したが、シーズン成績は8勝11敗と負け越した。涌井も開幕投手を務め、6月に通算150勝となる6勝目を挙げたが、その後は勝ち星を挙げられなかった。2人とも老け込むのはまだ早く、復調が待たれる。

48歳は「ゴジラ世代」

今年で48歳となる世代が生まれた昭和49年、巨人の長嶋茂雄が現役を引退した。そのミスターとともに国民栄誉賞を受賞したのが松井秀喜(元巨人)。ゴジラの愛称で親しまれ、巨人で332本塁打、メジャーでも175本塁打を記録した。名球会、野球殿堂入りも果たしており、まさにスーパースターといえる。

日米通算507本塁打を放った松井秀喜。ゴジラと呼ばれ、投手を震え上がらせた
日米通算507本塁打を放った松井秀喜。ゴジラと呼ばれ、投手を震え上がらせた

ロッテの井口資仁監督もこの世代。日米通算安打は2254本。監督4年目の昨季はオリックスと最後まで優勝争いを繰り広げた。今季は悲願の初優勝を目指す。

外国人選手初の名球会入りを果たしたアレックス・ラミレス(元DeNA)も同年齢。「ラミちゃん」はDeNAの監督を5年務め、平成29年には日本シリーズ進出を果たしている。

還暦世代も多数の名選手

還暦を迎える昭和37年生まれ世代にも名選手は多い。走攻守の三拍子そろい、メジャーに最も近い男といわれた秋山幸二(元ダイエー)に、満塁男として知られた駒田徳広(元横浜)、捕手として西武の黄金時代を支えた伊東勤、阪神の安打製造機といわれた和田豊ら多士済々。高校3年夏の甲子園を制した横浜高のエースで、後にロッテなどで打者として活躍した愛甲猛も同世代だ。

さらにその一回り上の昭和25年生まれ世代には、ライオンズ一筋で通算251勝の東尾修(元西武)、44歳になるシーズンまで現役を続けて通算382本塁打を放ち、ホームラン王にもなった大島康徳(元日本ハム)らがいる。大島氏は昨年6月、残念ながら死去した。

権藤博はデビューの昭和36年、連投に次ぐ連投で69試合に登板し35勝を挙げた
権藤博はデビューの昭和36年、連投に次ぐ連投で69試合に登板し35勝を挙げた

投手として酷使され「権藤、権藤、雨、権藤」といわれた中日のエース、権藤博は昭和13年生まれ。還暦の60歳となる平成10年、横浜の監督としてチームを38年ぶりのリーグ優勝に導き、日本一を経験した。