逆転勝ちの帝京、主将の一声が救う 大学ラグビー

【第58回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準決勝 帝京大対京産大】後半 激しいディフェンスを見せる帝京大・細木康太郎 =国立競技場 (撮影・山田俊介)
【第58回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準決勝 帝京大対京産大】後半 激しいディフェンスを見せる帝京大・細木康太郎 =国立競技場 (撮影・山田俊介)

2日に東京・国立競技場で行われたラグビーの全国大学選手権準決勝で、帝京大(関東対抗戦1位)が決勝に進んだ。

後半20分、京産大に苦戦を強いられていた帝京大に〝スイッチ〟が入った。昨年11月、関東対抗戦の明大戦で負傷して以降、戦列を離れていたプロップ細木が交代でピッチに立った。「ここでペナルティーを取ろう」。主将の一声に、FW陣は奮い立った。

スクラムを押し込んで相手の反則を誘い、SH李がトライを決めて点差を縮めた。32分には再びスクラムからの反則で得たPGをSO高本幹が決めて30-30の同点とし、トライ数の差で勝ち上がれる状況に持ち込んだ。34分に反則を繰り返した相手がシンビン(一時退場)になると、終了間際に勝ち越しのトライを奪って、9連覇を飾った2017年度以来の決勝進出をつかみ取った。

前半は京産大の鋭い出足に手を焼き、10-23で折り返した。「自分たちに隙が多かった」と感じていた細木は、「前半と違うチームで出ていこう」と声を掛け合う仲間を見て、逆転を確信して出番を待った。岩出監督は「チームをたくましくしてくれる」と細木の働きに目を細め、「決勝に向けて欠かすことのできないゲームになった」と、修羅場を乗り越えた選手の成長を喜んだ。(奥村信哉)