翔タイム!大谷

二刀流が見せる初夢 「もっともっと高いレベルで数字も残る」

昨年10月、米大リーグ最終戦で46号ソロを放ったエンゼルスの大谷=シアトル(共同)
昨年10月、米大リーグ最終戦で46号ソロを放ったエンゼルスの大谷=シアトル(共同)

満票MVP

さらなる飛躍を期待せずにいられない。米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手は昨季、投手で9勝、打者でリーグ3位の46本塁打を放つ歴史的な活躍を見せた。オールスターでは史上初となる投打の「二刀流」で先発出場を果たし、ホームラン競争にも登場。ア・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出される快挙も成し遂げた。最高峰の舞台で「二刀流」をこなす姿は、日本のファンに夢や希望を与えてくれた。

7月、米大リーグのマリナーズ戦で笑顔を見せるエンゼルス・大谷翔平=シアトル(共同)
7月、米大リーグのマリナーズ戦で笑顔を見せるエンゼルス・大谷翔平=シアトル(共同)

昨季の活躍について、大谷は「フィジカルがしっかりしたことで、できる動きが増えた」と要因を挙げた。2018年秋に右肘の靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、長期間のリハビリを余儀なくされたが「気持ちは切らすことなくやってこられた」と体を一回りも二回りも大きくして戻ってきた。

「発展途上」

肉体は今も発展途上だという。「患部も含めて、100%ではない。もっとフィジカル面を向上させる余地はある」。昨季はMVPのほか、選手会の年間最優秀選手、コミッショナー特別表彰、打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞など対象の賞をほぼ総なめにしたが、まだまだ狙えるタイトルや記録は残されている。今季は「もっともっと高いレベルで数字も残ると思う」と自信をみせる。

昨季はあと一歩、手が届かなかった本塁打王とベーブ・ルース以来の「投手として2桁勝利、打者として2桁本塁打」への挑戦。これらが達成できれば、最優秀投手に贈られる「サイ・ヤング賞」と最も優れた打者に贈られる「ハンク・アーロン賞」の同時受賞も現実味を帯びてくる。昨季は26盗塁をマークしており、足の速さにも定評がある。打率を残せばトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)の達成や首位打者、本塁打王、打点王の「三冠王」も射程に入ってくる。さらには野茂英雄氏、岩隈久志氏以来となる日本人投手3人目の無安打無得点(ノーヒットノーラン)の達成など、どんどん夢は膨らむ。