北京五輪

夏冬の「二刀流」最終章へ スノーボードHP平野歩夢

「二刀流」挑戦の最終章を迎える平野歩夢
「二刀流」挑戦の最終章を迎える平野歩夢

昨夏の東京五輪でスケートボードに出場した平野歩夢(TOKIOインカラミ)が、2月に開幕する北京冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプで3大会連続のメダル獲得に挑む。「自分しかたどれない道を進んでいく」。そう決意してスタートした二刀流の道のりが、最終章を迎える。昨年8月の東京五輪。14位となったスケートボード男子パークを終えた直後から、冬への挑戦は始まった。「終わった瞬間ホッとしたけど、3日後ぐらいには『切り替えなきゃ』という気持ちだった」

銀メダルを獲得した前回平昌五輪で華麗な空中技を披露する平野
銀メダルを獲得した前回平昌五輪で華麗な空中技を披露する平野

東京五輪の想定外の延期により、スノーボードに本格復帰してから本番までわずか半年。時間との戦いの中、同じく北京五輪代表候補で弟の海祝(かいしゅう)の意見も聞きながら、世界のトップとの差を着実に埋めた。海祝は「最初は思うように滑れていなかったが、あっという間に感覚が戻って今は進化し続けている」と兄の姿に舌を巻いた。

同じ「横乗り」でくくられる両競技は、似て非なるもの。技術面の互換性以上に、得られたものは忘れかけていた感覚だ。頂点を目指し、負けられない重圧に押しつぶされそうだった冬の舞台から解き放たれ、自分の力を高めることに集中できた期間は貴重だった。

「自分自身と向き合って戦う意識をスケートボードから学べた。過去の五輪と比べて、今の方が気持ちも楽。自分がどこまでいけるか挑戦する意識が強い」。先駆者として、道を切り開いていく。(運動部 小川寛太)