FNSドキュメンタリー大賞作品放送 初受賞のTSKさんいん中央テレビ制作「命の選択~ALSとの闘い~」

桜の木の下で笑顔を見せるALS患者の吉岡哲也さんと妻の朋子さん(C)フジテレビ
桜の木の下で笑顔を見せるALS患者の吉岡哲也さんと妻の朋子さん(C)フジテレビ

「第30回FNSドキュメンタリー大賞」に選ばれたTSKさんいん中央テレビ制作の「命の選択~ALSとの闘い~」が3日午前4時55分からフジテレビで放送される(関東ローカル)。

系列各局による番組制作能力の向上とその蓄積を図る趣旨から1992年に創設された同賞。「命―」は全身の筋力が衰えるALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者を取材した作品。鳥取・島根両県の3人の患者が厳しい選択を迫られる迷いや希望、葛藤を追っている。

受賞理由は「人工呼吸器をつけるかどうかの命の選択。その現場をそれぞれの患者さんに真摯に向き合って丹念に取材し、丁寧に描いた作品。見る人に疑問を投げかけ葛藤を生む、自分の人生と生命について深く考えさせられる作品で大賞にふさわしい。コロナ禍で命の問題に直面したこの時代だからこそ見てほしい」。

初の大賞受賞となった同局・報道部の藤谷裕介ディレクターは「重度のALS患者は動けない、話せないため、テレビ報道が題材として避ける恐れがあると思う。それでも患者には健常者と同じように意思がある。それを伝えようとした。普段でさえ社会からの疎外感を募らせ、コロナ禍による面会謝絶などでさらに孤独感が増す中、その心情を追った。COVID-19はワクチンや治療薬が次々と開発されている。こうした番組が難病治療薬の開発や生活支援の一助になれば幸いです」と語った。

奇跡と呼ばれた避難を体験、伝え続けてきた菊池のどかさん(C)フジテレビ
奇跡と呼ばれた避難を体験、伝え続けてきた菊池のどかさん(C)フジテレビ

優秀賞は「奇跡と呼ばれなくなる日まで~震災10年 釜石の軌跡~」(岩手めんこいテレビ)、特別賞は「忘れてはいけないこと~認知症受刑者が問いかけるもの~」(OHK岡山放送)と「てぃんさぐぬ花 ママたちの沖縄」(沖縄テレビ放送)が選ばれた。

(産経デジタル)